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照井正邦 – 描き続けることが才能

働き方インタビュー 004 / イラストレーター 照井正邦

似顔絵インタビューの4人目はイラストレーターの照井正邦(小技さん)!特徴的なイラストがずっと気になってたので、思い切ってメールしてみました。この人はスゴイと思います。

イラストレーター照井正邦に質問

似顔絵描きに限らず、クリエイターはその人の表現の仕方がある。

でも、照井正邦さんのイラストはコロコロ変わる。線画が上手だなと思ってたら、油絵で表現してたり、CGっぽく描いてたりもする。 そのイラストがとにかく楽しい!チャレンジングに前進していく感じが見ていて飽きない。作品を見てもらうと分かると思います。

(画像の掲載許可をいただいています。)

小技のイラスト作品集の似顔絵2

いろんなテイストの作品を見て、この人はいったいどんな人なんだろう?ってずっと思ってたんです。

小技のイラスト作品集の似顔絵3

小技さんが描いてる場所まで行って、描いてもらおうと思ってメールしたら、返信内容に驚きました。

小技のイラスト作品集の似顔絵1

本業がイラストレーターの人だと思っていたんですが、小技さんにとって似顔絵は副業で、趣味(ライフワーク)だったんです。つまり、僕と同じスタンスだったんです。これにはビックリ!

その返信内容に、ますます、この人にとっての似顔絵って何なんだろう?と思って、メールで質問させてもらいました。返信内容が以下です。 (本人の許可をもらって掲載させていただきました。)

From : 小技

1)小技さんのプロフィール

多摩美術大学造形表現学部デザイン学科卒のフリーのイラストレーターです。デジタルデザインを専攻していました。

2)似顔絵を描くに至った経緯は?

昔から雑誌への投稿が好きで、ゲーム雑誌、プロレス雑誌、サッカー雑誌ときて週刊朝日「山藤章二の似顔絵塾」に至りました。

3)似顔絵をどうやって描いていますか?

毎回違います。対象の人となりを(勝手に)解釈して、対象に合わせてベターな表現を選んでいます。また「どうやって描くか」を考えるのも、苦しみはありますが楽しみでもあります。

4)描くのにどれくらい時間をかけますか?

修正も入れて平均三時間くらいでしょうか。書籍等の仕事では、納期にあわせて描きます。

5)似顔絵を描いてて難しいときは?

仕事としての似顔絵では、どのくらい誇張してもよいのか、どんなタッチがよいのか、編集者さんとの波長を合わせることが難しいですね。 趣味(ライフワーク)としての似顔絵は、以前描いた自分の似顔絵を超えることが難しいです。

6)似顔絵って技術ですか?才能ですか?

私を含めて、技術だと思います。けれど描き方を見つけたパイオニアは、才能だと思います。また、描き続けることも才能だと思います。

7)似顔絵描きという職業をどう思いますか?

書籍等の似顔絵は、やりがいのある仕事だと思います。 席描きは、やったことがないので分かりません。

8)似顔絵を描くときに大切にしていることは?

ライフワークとしての似顔絵は、「自分が楽しめる作品か?」です。自分が楽しめない似顔絵は、他者も楽しめないと思うからです。

9)気になる似顔絵絵描き(もしいれば)

中村剛氏です。似顔絵マーケッターを自称していただけあって、ビジネスワークとしての似顔絵論は素晴らしいものだと思います。 ライフワークとしての似顔絵を描いている私としては、全く違った世界で興味深いです。

イラストを仕事にするか?趣味か?

箇条書きでまとめた9つに質問の返信内容をそのまま掲載させていただきました。メール数通でしたが、すごい刺激的なやりとりで、短い返信から、こだわりと自信を感じました。 物事に取り組むとき、それに「仕事として取り組む」か、「趣味として取り組む」かで、取り組み方は違う。仕事の場合は、お金を払う人の主張が入るので、自分のやりたいようにできない時がある。

だから、モノ作りは、当然「趣味として取り組む」ほうが楽しい。だけど、その楽しい領域にトライして現状満足せず、どんどん追求している人は案外少ない。ただ、振り返ると、僕が紹介している似顔絵描きはみんな「趣味として取り組む」ことを大切にしている。ウェブ業界に趣味としてサイトを作る人はほとんどいないのが悲しい(笑)。(もちろん簡単に比較できないが。)

彼のサイトは以下です。本当にいろんなイラストが見れます。ぜひチェックしてください!

小技さんが気になるのは中村剛さん

彼が気になると言っている中村剛さんは名古屋出身の似顔絵描きです。彼もまた関西のグループ個展のときに、少しだけ話したことがあります。ふち線を描かないシンプルな似顔絵を描かれる方です。 週刊朝日には、山藤章二の似顔絵塾というのがあって、世の中の似顔絵描きはみんなそこに投稿する。2007年ぐらいまでは僕も応募してたのですが、もう出してません…。掲載された似顔絵はこちら

山藤章二さんに選ばれると週刊朝日に掲載されるんだけど、年末に特待生を選ぶんです。今年一年すごかったヤツを選ぶんです。 僕が中村さんとお会いした2006年に、中村さんは「特待生に絶対選ばれてみせます!」と宣言していた。そして、その後に本当に選ばれていて、この人はすごいと思ったのを思い出しました。今回、小技さんがマーケッターとしての中村さんの動きが気になると聞いて、久しぶりにサイトを見てみたら、似顔絵をビジネスにすることを実践していました。ということで、中村さんを話を聞きたい人リストに追加しました(笑)。メールしてみよっと。

ダルビッシュ 似顔絵